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社員紹介

入社してすぐはわからないことが多く、現場では先輩に言われるままに道具などを渡すだけという状況でした。それでも現場で勉強させてもらえるので、2年目には現場の指揮監督をする職長につかせてもらいました。3年目には1人で新潟の案件をこなす経験もしましたね。とはいえまだまだ新人だったので、緊張もしましたし、たくさん苦労もありました。ただ、現場では職人さんから直接教えてもらえる機会がたくさんあります。若い時からいろいろな仕事を任せてもらえるというのは非常に貴重な経験でした。

建設ってダイナミックな一面もありますが、立体駐車場という設備をつくるためには繊細な技術が必要なんです。1ミリ単位で車を動かせるように機械を調整するため、細かな作業が多いんです。タワーパーキングのようなエレベーター式に車を運ぶロータリータイプ、地下駐車場だとコンベアで車を運ぶ平面往復式があり、それぞれ違う技術が求められます。立体駐車場ならなんでもできる技術がある会社です。この技術を活かしてエレベーターの案件に携わるなど、機械的な仕事に幅広く挑戦しています。

建築業界のなかでも、扱う道具が多いほうです。ざっと思いつくだけでも20種類はあります。それぞれの使い方を習うこともあれば、実際に自分で使ってみて学ぶこともあります。駐車場の形式によって道具も、使う種類も、カタチも異なるので覚えることは多いですが、道具にこだわりたい人にはいい職場かもしれませんね。あとは、図面を見ながら大きな設備を組み立てていくので、プラモデル好きな人は面白いと感じると思います。

難しい仕事ならニエカワ設備へ。業界からはそんな大きな信頼をいただいており、実際に難題も多いです。例えば、建物自体の天井の高さが低く、要求された条件を通常の施工で実現するのは非常に困難という案件などもありました。やり方が決まっているなかで、この空間をどう設計していくのかが腕の見せどころ。最初は「どうやればいいのだろう?」と頭を悩ませるのですが、終わってみると不思議なもので、また新しいことをしたいなという気持ちになるんです。単純に難しいだけなら苦労しか残らないのですが、作業順などどうやるかは任せてもらえるので、自分の考えでうまくいくと達成感を得られます。そうしてまた、難しい案件に直面してまた頭を抱えてしまうんです (笑)。

これまで、非常に困難な案件もありました。納期がいつもの半分しかないという案件もありました。職人さんやメーカーさんと打ち合わせをしながら、それでも何とか前に進めて無事に引き渡せたとき、「やりきった」という実感が身体の底から湧いてきます。それだけではなく、有名な施設なら「自分が担当した物件だ」と家族や友人に話せるのが少し誇らしいですね。どれも思い出深い案件なので、その後が気になるんです。工事が終わった半年後くらいに、無事、安全に動いているのかを、たまに見に行っています。