PRESIDENT MESSAGE

代表メッセージ

日本が好景気に沸いたバブル景気と呼ばれる時代。他の企業は不動産など新事業に進出して多くのお金を手にするなか、私は大きく動くことはありませんでした。職人さんにはしっかり給料を出していましたが、欲がなかったんだと思います。なんでも引き受けるのではなく、条件の良い仕事を選んでいました。やがてバブルが弾け倒産ラッシュが起こるなか、当社は逆に売上を伸ばしました。人を増やさないと会社が回らないほどにです。変な色気を出さず、創業当時から立体駐車場の建設に特化してきました。有名な施設にも数多く携わっています。我々がつくってきたのは、信頼です。最後には勝つ企業になること。私だけが稼ぐためではなく、「社員のために」経営することが、私の仕事だと思っています。

年に1度、社員を集めて経営理念、品質方針、売上や利益などを発表しています。昨年の仕事はどうだったのか、安全や品質・コストの振り返りや、その振り返りを踏まえた今後の経営計画や基本方針、行動指針なども共有します。ちゃんと理解してもらえていたら嬉しいなぁと考え、お金の動きや決算書の見方の説明までしています。会社は良いときもあれば、悪いときもあります。仕事を一生懸命やるのはいいけれども、目の前のことを見ているだけじゃ、ただただ頑張るという働き方しかできなくなってしまいます。自分たちは今どういう状況なのかをしっかり把握して、今なにをするべきかを考えられる技術者を育てたいという想いがあります。

安くて簡単な仕事より、難しくかつ丁寧さを求められる仕事を選んでいます。そういう会社を続けたいとも思いますし、そういう会社が残る、とも思います。当社の社員たちも、新しいものが好きで挑戦意欲があるようです。立体駐車場の建設で得た知識を活かして、他の建物の実績も増えています。地球上のあらゆる温度を部屋の中で再現して、車をテスト走行させる装置の据え付け工事なんて珍しい事例もあります。難題でも「やってみたい」という気持ちが勝ってしまう。周囲の声を聞き入れるということも踏まえて、素直な人がうちではよく伸びています。あとは、チームワークが取れる人ですね。今いる社員とこれから入社する次の世代の方を見据えて、いつまでも挑戦を楽しめる道をつくっていきたいです。